新NISAで何を買う?高配当株は相性が悪い?
どうも崖の上です。
先日は新NISAと積立NISA・ジュニアNISAの違いについて解説していきました。
そこで今回は、新NISAでは何を買うべきなのか。
性質上何が相性が良くて何が相性が悪いのかを比較していきたいと思います。
この記事が少しでも皆さんの選択のお役に立てれば嬉しい限りです。
新NISAを利用する上での前提条件
まず、先日の記事でもお伝えしましたが、基本的な考え方は下記の通りです。
枠組 | 購入上限/年間上限 | 購入可能商品 |
成長投資枠 | 1200万円/240万円 | 個別株式・投資信託 |
積立投資枠 | 1800万円/120万円 | 投資信託 |
合計 | 1800万円/360万円 | ― |
この内容を踏まえた上で、2通りの考え方がメインになるのではないでしょうか。
選択肢1:投資信託と個別株・高配当株を購入する方
選択肢2:全額 投資信託を購入する方
各々のメリット・デメリット
選択肢1:高配当株
→高配当株のメリットを上げるのであれば、まずは何よりも「配当」が得られる事です。
資産運用において、「実感」を得ることはとても大切だと思います。
実際の収入として得られる事で、モチベーションにも繋がります。
→反対にデメリットを上げるのであれば、配当を再投資しない場合、投資信託に比べ資産の増加率は間違いなく下がります。
選択肢2:投資信託
→投資信託(再投資型)のメリットを上げるのであれば、間違いなく資産増加の速度感です。
全てが原資に回る為、複利の恩恵を最大限活かせます。
→投資信託(再投資型)のデメリットを上げるのであれば、高配当株とは反対に形としての収入(配当)がない事でしょうか。人によってはいくら投資しても良くなる事のないお金の流れにやる気が低下してしまう方もいるかもしれません。
更にいうと、数値上では資産が増えていくことを想定していますが、直接的な恩恵は無い為、実感は得られにくいと思います。
では、上記2点を踏まえた上で、新NISA上における2つの立ち位置を見ていきます。
配当金も非課税になるのなら、どちらでも一緒じゃないの?と思う方もいらっしゃると思いますが、実際にはそうではありません。
選択肢1:高配当株
一番残念なポイントとしては、何よりも「非課税枠」を有効活用できない点です。
高配当株投資の場合 仕組み上、「非課税枠」1800万円満額投資済みの場合、配当金を再投資する場合「非課税枠」ではなく「課税口座」でしか再投資する事ができません。
つまり、下記のような投資を行った場合、配当金の60万円を再投資する場合、その60万円に対する利益は課税されるという事です。
枠組 | 投資額 | 購入銘柄 | 配当金(5%で試算) |
成長投資枠 | 1200万円 | 高配当株 | 60万円 |
積立投資枠 | 600万円 | 投資信託 | ― |
合計 | 1800万円 | ― | 60万円 |
選択肢2:投資信託
長期における資産形成ではほぼ間違いなくこれが最強になると思います。
理由は、仮に1800万円上限いっぱいまで投資した場合、
「分配金はファンド内で再投資されるから」に尽きます。
つまりどういう事かというと、下記のような投資をしていた場合、もちろん配当金はありませんが、「非課税枠」の中で上限の1800万円の枠にプラスオン(原資を増やす)する形で再投資が出来るという事です。
枠組 | 投資額(原資) | 購入銘柄 | 配当金(5%で資産) |
成長投資枠 | 1200万円 | 投資信託 | ― |
積立投資枠 | 600万円 | 投資信託 | ― |
合計 | 1800万円↑↑ | ― | ― |
これは物凄い事だと思います。
良し悪しではなく選択
上記の選択肢2つを踏まえてまとめると。
長期の資産形成を目標にするのであれば、投資信託が最強。
反対に、
目に見えた収入を得る事を目的とする(得た収入は自分の為にガッツリ使いたい!)という方は高配当株を選んでも良いと思います。
あとは、1800万円をどのように埋めたいかの話になるので、「1800万円なんて埋まる気がしない!」「目の前の収入が大事!けど資産も増やしたい!」という方は高配当株と投資信託を掛け合わせて自分が心穏やかに投資が出来るバランスを探すことが最適解なのだと思っています。
僕は割合でいうと少なくなると思いますが、高配当株も合わせて投資する予定です。
また気になる高配当株については記事にしていきますね。
ということで今日はここまで。
では、またね。